大変ありがたい事に、毎年我々が越冬幼虫を送って頂いている方が、７頭の母蝶を送って下さいました。母蝶とは、すでに交尾が終わっているメスのチョウの事で、これから産卵していく可能性があるチョウの事です。突然の事だったので驚いたのですが、今年オオムラサキの数が不足して、大変苦労していたのを見かねて送ってきて下さったのかも知れません。
送っ下さった母蝶が、届いた３日後に早速最初の産卵をしました。以前、自宅でも産卵した事はあったのですが、その時は残念ながら無精卵だったので、今度こそは孵化するのではと期待しています。およそ５日から１０日で孵化するらしいので、見守っていきたいと思います。
【番外編】今までになかった事なのですが、アカボシゴマダラチョウの幼虫を発見しました。ベランダのエノキ２本に数頭、そして飼育舎の中にも数頭、全部で１０数頭以上いました。外のエノキにつくのはわかるのですが、網で囲われた飼育舎の中に、どうやってアカボシ君が入り込んだのかは大変不思議です。これからオオムラサキ君たちを育てていかなくてはいけないので、アカボシ君たちには外のエノキに移動してもらいました。